2022年4月14日、5月12日、6月9日 朝日カルチャーセンター 新宿教室「仏教3.0入門 理論と実践」開講

2022年4月14日、5月12日、6月9日
朝日カルチャーセンター 新宿教室にて「仏教3.0入門 理論と実践」が開講されます。

これまで『正法眼蔵』の『現成公案』『弁道話』『坐禅儀』などを学んできました。私自身が曹洞宗の禅僧だった時に、まったく歯が立たなかったテクストです。辞書をたくさん引けば、それなりには解釈できる。でも自分が作り上げたその解釈の世界から、正法眼蔵のテクストは、どうしてもはみ出していってしまう。こちらの考えにテクストを無理して沿わせようとして、ズレが生じてるのは否定しようがなかったのです。それは何故?何か世界観とよぶべき、世界をまるごと理解する枠組そのものが、そもそも違っていたのではないか?

ミャンマーのテーラワーダ仏教のサマタ・ヴィパッサナー瞑想をすることで、人間と世界の「二重性」がわかり、それ基づいて『正法眼蔵』を読んでゆくと、いままで感じていた「ズレ」が見事に収束してゆくのを感じました。このテクストとの「相性の良さ」によって、たぶん「二重性の理論」も的外れではないと自信をつかみつつあります。ただ、そうは言っても、『正法眼蔵』のテクストは難解なのはその通り。特に、13世紀の古い日本語に慣れていない人にはかなりハードルは高いでしょう。そこで今期は『正法眼蔵随聞記』を読みます。道元禅師のテクストをそのまま理解できる喜びを味わってください。理論を学んだあとで、後半はワンンダルマメソッド の瞑想を実践し随聞記の世界を体感します。

『正法眼蔵随聞記』は色々な版がありますが、ワイド版岩波文庫がいちばんいいのでは?各自、ご用意ください。『正法眼蔵随聞記』は、道元禅師が直接書かれたものではなく、法話の聞き書きです。まとめたのはお弟子の孤雲懐奘禅師。テクストから道元禅師の肉声が聞こえてきます。


参考書: 山下良道『青空としてのわたし』(幻冬舎)、『本当の自分とつながる瞑想入門』(河出書房新社)、『光の中のマインドフルネス』(サンガ)、『「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える』(集英社)、藤田一照&山下良道『アップデートする仏教』(幻冬舎新書)、藤田一照 & 永井均 & 山下良道『仏教3.0を哲学する』(春秋社)『哲学する仏教』(サンガ)


よろしくお願いいたします。お申し込みはこちら。朝日カルチャーセンター 新宿教室 仏教3.0入門 理論と実践

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。

CAPTCHA


このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。