16/07/10 池見陽氏と「青空」と「からだの感じ」を巡る対談を終えて

2016(平成28)年 日曜ワンダルマ坐禅会 山下良道(スダンマチャーラ比丘)

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新宿朝日カルチャーセンター 7月の講座

新宿住友ビルにある、朝日カルチャーセンター新宿教室で、月に二回講座をもっています。今年も、6月、7月、8月、9月と予定されています。通例ですと、木曜の午後6時半〜8時半にあります。月の一回目が講義中心、二回目が講義と瞑想実践になります。

2013年秋に出版された「アップデートする仏教」のなかで提唱された「仏教3.0」。伝統的な日本仏教から、二回の「アップデート」を経て開かれてくる21世紀の仏教のかたち。そのアップデートの詳細を検討することが、2500年の仏教史の総括になってゆく。この入門シリーズでは、日本の禅、パーリ経典のテクストを丁寧によみながら、「仏教3.0」の生まれてくる必然性を分析します。あわせてその実践である「ワンダルマメソッド」による、自分自身の本質である青空を自覚する瞑想をおこないます。

7月14日(木曜)、28日(木曜)のお申し込みは以下からどうぞ。      

仏教3.0入門 理論と実践 学道用心集を読む(

【7月】学道用心集を読む(3)
道元禅師が宋から帰国後、「普勧坐禅儀」によって只管打坐の坐禅が広く勧められ、宇治の興聖寺を開いたころには修行者が集まり始めていた。「学道用心集」はその頃の著作。仏道修行とはそもそも何なのかを、10の視点から解説された。第四章では、仏道修行する目的について論じる。何を得ようとして修行するのは、最初から矛盾している。仏法のためにのみ、仏法を行じる。その真意とは。

過去の講義のレジュメです。

普勧坐禅儀のテクスト 

朝日カルチャー講義レジュメ 2016/1/28

朝日カルチャー講義レジュメ 2016/1/14

朝日カルチャー講義レジュメ 2015/12/24  

朝日カルチャー講義レジュメ 2015/12/10

池見陽さんとの公開対談のお知らせ

フォーカシングの第一人者である池見陽さんと私の公開対談も、今週の土曜の夜に迫ってきました。お申し込みまだのかたはお急ぎください。新宿の朝日カルチャーセンターで、午後6時〜8時です。

池見陽さんが、何故、昨年から従来の「フォーカシング」を「青空のフォーカシング」にアップデートされたのか、その謎に迫ります。たくさんのクライエントと出会うセラピーの現場で、フォーカシングが成り立つ場所としの「青空」を、どうしても設定しなければいけない必然性のようなもの。そのあたりをたっぷりとお話がきけるかと思います。

普段、瞑想をしているひとも、セラピーの現場にいらしてそこに瞑想をとりいれたいと思っているひとも、たぶんたくさんのヒントが得られると思います。是非おいでください。

【新設】対談・心理療法と仏教瞑想―「からだの感じ」をどう観るのか

 

16/07/03 佐々木俊尚氏との対談で「アップデート」の本質がみえる

2016(平成28)年 日曜ワンダルマ坐禅会 山下良道(スダンマチャーラ比丘)

現代ビジネス 佐々木俊尚×山下良道 対談
前編 グローバル企業が注目する「マインドフルネス」~その本当の起源はアジアの仏教だった

後編 なぜ欧米人は座禅に失敗するのか?苦しみの本質は心の暴走にあった

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16/06/19 「青空の瞑想インストラクション」 with プラーナーヤーマ

2016(平成28)年 青空の瞑想の会 in 目黒不動尊 山下良道(スダンマチャーラ比丘)+ 板橋理江

16/06/19 2016年夏、「無心のマインドフルネス」発進

2016(平成28)年 青空の瞑想の会 in 目黒不動尊 山下良道(スダンマチャーラ比丘)

法話のなかで言及した番組は、以下です。NHKオンデマンドで視聴できます。

NHKスペシャルキラーストレス 第2回「ストレスから脳を守れ~最新科学で迫る対処法~」

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16/06/12 仏道は必ず行に依りて証入すべきこと

2016(平成28)年 日曜ワンダルマ坐禅会 山下良道(スダンマチャーラ比丘)

仏道は必ず行に依りて証入すべき事
 
右、俗に曰く、学べば乃ち禄その中に在りと。仏の言わく、行ずれば乃ち証その中に在りと。未だ嘗て学ばずして禄を得る者、行ぜずして証を得る者を聞くことを得ず。縦い行に信法頓漸の異ありとも、必ず行を待って超証す。縦い学に浅深利鈍の科ありとも、必ず学を積んで禄に預る。これ乃ち独り王者の優と不優と天運の応と不応とに由るべきにあらざるか。もし学にあらずして禄を受くれば、誰か先王理乱の道を伝えん。もし行にあらずして証を得れば、誰か如来迷悟の法を了らめん。識るべし行を迷中に立て証を覚前に獲ることを。時に始めて船筏の昨夢を知って、永く藤蛇の旧見を断ず。これ仏の強為にあらず、機の周旋せしむる所なり。況んや行の招く所は証なり、自家の宝蔵外従り来らず。証の使う所は行なり、心地の蹤跡あに廻転すべけんや。然れどももし証眼を廻らして行地を顧みれば、一翳の眼に当るなく、将に見んとすれば白雲万里。もし行足を挙して証階に擬すれば、一塵の足に受くるなく、将に踏まんとすれば天地懸隔。ここにおいて退歩せば仏地をぼっ跳せん。